【連載】この中小化粧品会社に注目㊽リアル(下)~純米シリーズロングラン商品に~

2021.03.30

特集

編集部

リアルの主力化粧品「純米シリーズ」は、「美人ヌカ」という文言を刻んで四半世紀市場で販売されている代表的なロングセラー商品。特に、一般市場で高い支持を得ている。

成分の中身は、時代やニーズに合わせて少しずつ変えており2年前からは、地産地消の一環として兵庫県豊岡市周辺の「コウノトリ育む農法」で作った化学肥料や農薬を用いない米からヌカエキスを採取して商品化している。
このほかに年齢肌スキンケア「こめがたり」、米発酵液と豆乳発酵液等の成分を配合した「うっとり発酵」、米スクワランと植物スクワランをブレンドした米ヌカ油と米胚芽油を配合した「美容オイル」、紫黒米(しこくまい)という古代米から抽出したエキス、配合した化粧品「紫紺乃米」シリーズなどがある。

ここへきて関係会社の株式会社美人ぬか本舗(兵庫県神戸市)が「神戸美人ヌカ」の「パーソナルスキンケアセット」(写真・ポーチタイプ)を2020年12月に市場投入した。携帯用ポーチに米ぬかクレンジング、米ぬか洗顔、米ぬか化粧水、米ぬか乳
液のミニサイズ4品を入れたもので、ギフト用を狙いにオンラインショップで販売を始めた。
同社が開発、販売している商品は、いずれも、米ヌカ成分や酵素・酵母をとり入れた化粧品及び香料、着色料、防腐剤などを一切含まない無添加化粧品を全国の理美容室やエステサロン向けに販売するとともに、通販で一般個人向けに販売している。

こうした米や植物などを原料に作ったオリジナルの自然派化粧品の強みを生かして、化粧品OEM生産にも力を入れて取り組んでいる。
同社は、OEM受注拡大策として創業120余年の老舗化粧品メーカーであることや原料からこだわりぬいた化粧品を製造・販売するなど永年にわたる実績があることを前面に押し出して受注獲得に動いている。
特に、化粧品のOEM受託生産の強化策として、ヌカ床がそのまま石鹸になったような新しいタイプの洗顔フォームについてOEM提案している。

同社は、天然由来の米ヌカをたっぷり配合することで、まるで「ヌカ床」がそのまま石鹸になったような全く新しいタイプの洗顔フォームの開発に取り組んできた。米ヌカにこだわりぬいた自信作の洗顔フォームのサンプル品を作りOEM受注に繋げている。

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