(76)スパ-ティ—/上  ~カスタマイズ化粧品をD2Cで販売~

2021.08.26

特集

編集部

製造した商品を代理店や小売店を介さずに自社のチャネルを通じて消費者に直接、販売するD2C(Direct to Consumer)企業。

D2Cのビジネスモデルの特徴は、商品を企画・開発する段階で、開発者が消費者の意見や要望に直接、耳を傾けこれまでにない独自性の高い商品を作り上げるという点にある。また、こうして企画・開発された商品は「D2Cブランド」として独自のブランドを構築、大量生産・大量消費を前提とした量産品と一線を画すジャンルとなっている。

こうした中、スパ-ティ—は、2017年7月に法人を設立して以降、パーソナライズシャンプーというコンセプトでヘアケアブランド「メデュラ」を開発、2018年5月からサービスをはじめた。

同サービスは、オンライン上で9つの質問に答えると、3万通りの組み合わせから個人にわせてカスタマイズした商品を定期料金を支払うことで自宅に商品を届けてくれるサブスクリプション型サービス。メデュラは、立ち上げから2年で約16万人の会員を超えた。

サブスクリプション事業における販売・顧客・入金・在庫などの管理はもちろんのこと、販売促進やメール送信など一元的に管理できるクラウド型システム。

定期購入、頒布会、ステップメール、電話受注システムなどサブスクリプションコマースに必要となる管理機能を備えており、LP作成や広告媒体管理、出荷を伴わないデジタルコンテンツや大規模ショップ向けのカスタマイズ等にも対応している。
一方、約54種類の成分をブレンドしたオーダーメイドスキンケアの「ホタルパーソナライズド」(写真)は、肌状態データと使用感データを解析して処方サービスするもの。

スマホで10の簡単な質問とカメラ撮影による解析から肌状態を診断。診断結果に合わせて「あなたにピッタリな処方を調合し自宅に届ける」仕組み(特許出願済み)。

パーソナライズドは、2020年7月にサブスクリプションビジネス支援サービスを提供するテモナ㈱(一部上場)と共同で、D2Cソリューションの提供を開始した。

両社の役割は、システム提供をテモナが、コンセプトやデザイン設計をスパ-ティ—が担当している。引き続き、さらなるサービスの強化と新たな顧客体験の創造を目指す意向。

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