女性経営者連載6・オプティマルビー(下) ~クラウドファンディングで資金調達、経営資源の構築急務~

2021.11.8

特集

編集部

オプティマルビーは、紫外線反乱剤とオーガニックハーブのアロマを一つにした乳液を開発し2014年7月に販売した。

しかし、「日焼け止め」として販売するためには「SPF」 (サンプロテクションファクターの略。紫外線によって起こる急性の炎症の防止効果の程度を表す)と「PA」(プロテクショングレイドオブUVA=長波長紫外線防止効果の程度を意味し+が多いほどその防止効果が高いことを示す)の認証をとる必要があった。

そのため同社は、認証を受けるための費用78万円を捻出するため2017年3月に、クラウドファンディング(ネットを介して不特定多数のヒトから資金を調達すること)で、費用の捻出を行った。

この費用でSPF・PA値を取得し2017年11月にオーガニック認証の「オーガニックブレーンブレンドオイル」の販売に繋げた。

同社は現在、「マーロ」ブランドコスメを「乳液状日焼け止め乳児」「乳液状日焼け止め子供・大人用」「オーガニクプルーンオイル」の3つのオーガニックコスメ商品として販売している。

乳液状日焼け止め乳児・子供・大人用は、赤ちゃん・子どもから大人まで使える国産オーガニックハーブ配合で乳液タイプの日焼け止め。

オーガニックプルーンオイルは、香の良さと抗酸化力が特徴。プルーンオイルには、マルラオルの6倍、アルガンオイルの8倍の抗酸化力があり、ビタミンA・Cが豊富でウ社は肌の代謝を促進するとともにオメガ6や9が豊富に含まれている。

これらの「マーロ」ブランドコスメは、公式オンラインショップやイオンボディなどでも卸販売するなど「ママ世代を中心にジワジワと口コミで人気が出始めている」という。

同社は、ここへきて「マーロ」ブランドコスメの販売増加を狙って自然派化粧品の卸業者や子供服、子供関連雑貨、ネイルサロン、美容院などとの新規取引を行うための商談に打って出るなど販売チャネルの拡大に躍起の体。

法人企業としての体裁はとっているが事業形態や事業内容は、未完成の状態で個人経営の域から脱し切れていない。経営資源を確立し、販売強化による事業を成長軌道に乗せ収益を高めることが急務だ。

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