女性経営者連載7・マリープラチーヌ (中) ~新規事業、化粧品の販売増に繋がるか、注目~

2021.11.10

特集

編集部

マリ―プラチーヌは、化粧品事業に加えてエステサロン事業、エステサロン支援事業(スクール事業)、隣接異業種協業事業に取り組んでいる。

エステサロン事業は、筋膜リリースと炭酸パックをフェイシャルエステに取り入れた施術サービス。

筋膜リリースとは、筋肉を包み込んでいる筋膜の委縮や皮膚の癒着を引き剥がすことで、正常な皮膚の状態に戻すこと。この筋膜リリースと炭酸パックをあわせた「炭酸と筋膜リリース」(炭酸筋膜エステ=商標登録)によるエステ施術法を開発して2015年にサロン事業に取り入れサービスしている。

この「マリープラチーヌ流炭酸筋膜エステ」の施術法をスクール講座形式で養成し合わせてスクールの卒業生を対象にエステサロンを開業するFC方式によるエステサロン支援事業に乗り出している。

卒業生がエステサロン(呼称・スキンイノベーションサロン)を開業したサロン数は、2020年11月現在で東日本中心に約20ヵ所に上る。

今後は「分校」制度を立ち上げる。同社は「化粧品販売代理店等にスクールを運営してもらい、全国各地にスクールを開校する」計画。スクールを運営する代理店は「商品販売の売上に加え、講師料などの収入が見込める」という。

同社は、こうした化粧品事業、エステサロン事業、エステサロン支援事業など幅広い事業を展開し活躍している企業として2019年に日本商工会議所の女性会連合会から顕彰(女性起業家大賞奨励賞)を受けた。

全国2万2千人を超える女性経営者のネットワークを持つ全国商工会議所女性会連合会は、女性の視点で、革新的・創造的な企業の創業や経営を行い、事業を成功させている女性起業家を顕彰し、督励・支援するため『女性起業家大賞』を2002年に創設した。

同社が受賞したのは、第17回起業家大賞グロース部門(創業5年以上10年未満)の奨励賞。

授賞理由は、炭酸ジェルパックをはじめ、化粧水や美容液をOEMで製造・販売しているほか、独自開発の「炭酸筋膜エステ(商標登録)」を展開。エステはオールハンドでの施術のため、技術を習得すれば、高額な設備投資なしで開業が可能。40代~60代の子育てが終わった主婦など第二の人生を考えている人を対象に女性の起業家を支援していることが評価された。

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