【連載】幹細胞化粧品開発元年【6】ロート製薬、再生医療の知見を応用した新成分配合化粧品販売へ(下)

2015.09.30

特集

編集部

ロート製薬は、幹細胞の遊走(移動)を促進し、幹細胞自体を増殖させる素材(成分)「ステムSコンプレックス」を開発した。

ステムSコンプレックスは、カプロオイルテトラペプチドー3、トリペプチドー1銅、コラーゲンの3種類の素材を組み合わせた新成分。
特徴は、脂肪由来幹細胞の移動を促進して増殖。同時に、加齢で弱ったコラーゲン線維を増強する作用がある。

同社は、脂肪由来間葉系幹細胞の皮膚での働きについて研究を行う中で、脂肪由来幹細胞は、線維芽細胞と同様にコラーゲン線維を形成することを解明したのに続き3種類の素材を組み合わせたステムSコンプレックスが脂肪由来間葉系幹細胞の遊走を促進することを試験で明らかにした。

試験は、ボイデンチャンバーの上部に脂肪由来間葉系幹細胞を播種、下部ウェルにステムSコンプレックスを添加し、20時間培養した後、メンブレン下部に移動した細胞数を測定した。また、脂肪由来間葉系幹細胞の増殖を促進することで、よりコラーゲン生成等の効果を得られることも試験で実証した。
試験方法は脂肪由来間葉系幹細胞にステムSコンプレックスを添加し、72時間培養後、細胞数を測定した。

脂肪由来間葉系幹細胞は以前よりコラーゲン産生能が知られていたが、一連の研究で改めて線維芽細胞と同様にコラーゲン線維を形成することが判明。同時に、ステムSコンプレックスが脂肪由来幹細胞の遊走及び増殖を促進することで、より肌でのコラーゲン生成が増強されることが裏付けられるなどアンチエイジングへの効果が期待されている。

ロート製薬「ステムサイエンス@」同社は、再生医療研究での過程から得られた知見を応用し、独自開発の「ステムSコンプレックス」を配合して商品化を図ったエイジングケアブランド「ステムサイエンス®」(写真)シリーズ(化粧水、乳液の2品)を市場投入(2015年9月1日)する。幹細胞研究から肌細胞を活性化したコスメの商品化に踏み切ったのは珍しいケース。

当面、販売方法は伊勢丹新宿店、東武池袋店、髙島屋横浜店、髙島屋大阪店、髙島屋京都店、阪急うめだ本店、大丸福岡天神店、それに今年4月に開設した同社初のスキンケアサロン「ロートビューティーヘルスサイエンススキンケアサロン」(港区芝)の全国8店舗で販売する。

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