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早目の夕食ががんリスク低下と関係

食事のタイミングとがんリスクとの関係を調査した結果が7月17日、バルセロナ・グローバル・ヘルス研究所(Barcelona Institute for Global Health:ISGlobal)からプレスリリースされた。この研究の詳細は「International Journal of Cancer」オンラインに掲載されている。

食事時間が不規則なること、また夜遅く食事を摂ることは体内リズムの乱れや肥満の原因となることはよく知られている。今回の研究はクロノタイプ(行動パターンが夜型か朝型か)が、がんリスクにも影響するかを調査した。

2008~13年にスペインで人口ベースの症例対照研究を実施した。この研究では、前立腺がん621例、乳がん1205例、夜間勤務を一度も経験していない男性873人、女性1321人を分析対象とした。全対象者は、食事、睡眠、およびクロノタイプ(行動パターンの夜型・朝型を判断)の質問を受け、食品頻度アンケートを完了した。その結果、夕食摂取すぐに就寝する人と比較して、夕食摂取後2時間以上たってから就寝する人では乳がんと前立腺がんのリスクが合わせて20%少ないことがわかった(前立腺がんのオッズ比0.74、乳がんのオッズ比0.84)。また、午後10時以降の夕食摂取と比較して、午後9時前に夕食を摂取する人でも同様の傾向が確認された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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