業務用ヘア化粧品メーカーの株式会社ミルボン（大阪府大阪市）は、来年にも北米市場にヘアカラー剤を投入する。「現在、欧米専用のヘアカラー剤を開発中で、2019年夏以降には出したい」（代表取締役社長の佐藤龍二氏）としている。

北米市場については、プレミアムブランド『milbon』への全面切り替えを行ったところ。すでに、マンハッタンのハイエンドサロンへの導入が始まっている。

これに先行する形で、「2018年末には黒髪市場向けに『オルディーブ アディクシー』『オルディーブ ボーテ』をアジア中心に販売する」（佐藤氏）としており、アジアでの実績を欧米にもつなげていく考えだ。

一方、東アジア市場戦略については、中国市場において「若手サロンでは接客や人材育成への取り組み意識が高い」（佐藤氏）といい、市場が変化していると認識。「この部分は当社が得意とするところで、まだまだ成長していけるところ」（同氏）とし、まずは教育事業に注力していく考え。中国事業においては、2018年度上期売上の50％がヘアカラーで占めている。

また、韓国市場については、昨年からヘアカラーで同社と類似品が安価で出回っていたが、「品質の違い、サポートの違いが認識され、当社への回帰が出ている」（佐藤氏）と分析、今後も業績は堅調に推移すると見る。韓国事業では2018年度上期売上の70％がヘアカラーで占める。

このほか、マレーシアとベトナムで2018年内に現地法人化を計画しており、合法的な販売準備を進めている。