厚生労働省は、インターネットを介して個人輸入した美白を目的とする海外製クリーム剤の使用について注意喚起している。このほど、健康被害（疑い）を生じた旨の事例が報告された。

今回、報告されたのは、インド製のチューブに封入されたクリーム剤「EUKROMA Cream」。今年7月に、国内の20歳代の女性1名がインターネットを介して個人輸入して使用したところ、上腕などの皮膚に大水疱が生じ、愛知県内の医療機関に通院。現在までに、女性は医療機関の処置により軽快している。

「EUKROMA Cream」は、ハイドロキノンを4％含有すると表示されているが、実際に含有されている成分は不明。今回の事例の原因は明らかになっていないが、医師の診断によると当該製品の使用に伴うアレルギー反応による可能性が高いと判断している。

個人輸入される医薬品や化粧品は、どんな物質が含有されているか明らかでなく、健康被害が生じる可能性があるため、厚労省は安易に個人輸入して使用しないよう改めて注意喚起している。