平成26年3月期決算の化粧品メーカーの第1四半期決算発表
2013.08.1
編集部
平成26年3月期決算の化粧品メーカーの第1四半期決算が発表された。
【資生堂】売上高(連結)は前年同期比8.6%増の1623億6300万円と増収になった。営業利益は68億7500万円。国内市場では中価格帯の「マキアージュ」「エリクシール」、百貨店展開の「SHISEIDO」が好調に推移。海外市場は、中国の春節時期の変動に伴い、多くの出荷が第1四半期に計上されたほか、米国で「NARS」が好調。
マイナス要因としては、「ベアミネラル」は店販事業の不振により前年を下回ったほか、欧米での不況により、現地通貨ベースで前期比0.9%増とほぼ横ばいの結果になっている。為替変換後は前期比17.5%の843億円で着地した。
【コーセー】売上高(連結)は前年同期比7.7%増の422億2300万円、営業利益は前年同期比141.7%増の23億3200万円と増収増益となった。化粧品事業、コスメタリー事業ともに増収で、海外売上比率は11.7%。広告や販促への積極的な投資が売り上げ増に結びついた。「雪肌精」をはじめとしたスキンケアブランドも好調に推移、またアジア市場の好調も増収要因となっている。子会社のコーセーコスメポートも「サンカット」などのヒット商品で好調に推移し、連結売上高を押し上げた。
【シーボン】売上高(非連結)は前年同月比4.0%の36億7600万円、営業利益は25.3%増の3億700万円と増収増益となった。新規顧客の獲得および認知向上を図るため、東京スカイツリーなどの話題スポットでのイベント・プロモーションや、大手通販会社の顧客網を活用した来店誘導、WEBランディングを展開した。
既存客への施策としては季節に対応した美白キャンペーンや、定期的に店舗へ来店誘導する企画に加え、フェイシャルケア以外のサービスを提供する店舗を順次拡大した。また、顧客満足度を向上させる接客を徹底し、期間限定商品も積極的に投入した結果、直営店舗の売上増につながった。