サティス製薬、アロマ化粧品メーカーの製造工場を買収

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2018.10.18

編集部

植物を独特に活用した原料の開発と化粧品OEM製造を行う株式会社サティス製薬(埼玉県吉川市)はこのほど、経営破綻したガイア・エヌピー株式会社(東京都渋谷区)の化粧品製造工場(長野県駒ケ根市)をM&Aにより入手した。

これにより、サティス製薬グループの生産体制が国内4工場体制となり、生産能力は1.5倍に拡大する見込み。

現在、国内化粧品市場は、「メイドインジャパン」の化粧品ニーズの高まりを受けたインバウンド需要により、拡大傾向にある。そのため、大手を中心とする国内ブランドメーカーの多くは、生産能力が限界に近づいており、供給不足に陥らないためにも一部製品の開発・製造を委託する動きが活発化している状況だ。

これらの影響で、化粧品OEM市場も拡大の一途を辿っており、化粧品OEM製造会社では増え続ける受注に対しての設備と人材の不足が大きな課題となっている。同社も同様に、設備と人材の不足が課題となっており、増え続ける生産量に対して、限られた生産体制の中で対応している状況だった。

そこで同社の生産能力を拡大することを目的に、今回、工場入手へと踏み切った。今回入手した第4工場は、もともとアロマセラピー関連商品をはじめ天然素材をベースにした商品製造を行っていたが、新設するバルク製造装置と自動生産ラインを投資し、大量受注品の専用工場とする予定。

埼玉県にある本社工場は、引き続き、小ロット受注品の工場として活用し、同社パートナー企業はもちろん、化粧品事業へ参入する企業または個人からの多種多様なニーズに合わせた対応が可能となる。

今後も引き続き、M&Aなどで積極投資を進めていくだけでなく、新工場の設置も進めていく考えだ。

参考リンク
株式会社サティス製薬

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