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アメリカでビューティ製品にカンナビジオール利用が注目

アメリカで各州での大麻合法化が加速するのに伴い、消費者はリクリエーションの用途を超えて美容製品への応用に関心が高まっているようだ。 市場調査会社クライングループの公式サイトのブログ(10月25日)によると、カンナビジオール(CBD)は、美容産業にとって新しい成分ではないが、アメリカの特定の州で合法化されて以来、より信頼性が高まり、スキンケアの主な原料になる可能性が高まっているという。

2017年にMilk MAKEUP(ミルクメイクアップ)によってリリースされたクッシュマスカラには CBD が使用されていた。同社は、バインディングエージェントとして通常使用するミツロウの代わりにCBDを採用した。ミツロウの代替品として、CBDオイルはリップトリートメント製品およびヘア製品に使用することができる。

スキンケアとしての利点も注目されている。ストレス軽減、鎮痛効果、抗炎症性などの効果があるとされており、フェイスマスク、クリームなどへ製品化が始まっている。化粧品大手エスティローダー傘下のブランド「 Origins 」は今秋、 CBDオイルを使ったフェイスマスク 『HELLO, CALM™Relaxing & Hydrating Face Mask』を発売した。これまでは、インディー系のブランドが未開拓の市場を模索していたが、2019年以降は大手メーカーの参入などに伴い、プレステージ、 専門、大衆向けの製品開発が活発化すると予測される。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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