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有望な日焼け止め剤用のSPFブースター「アルケノン」

日焼け止めにブースター効果を与える化合物「アルケノン」の評価に関する研究成果が215日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

ワックスは、日焼け止め製品のレオロジー挙動を最適化し、日焼け止めフィルムを均一にすることで、紫外線(UV)フィルターの日焼け防止係数(SPF)を高める。今回の研究では、持続可能な微細藻類を由来とするバイオベースのワックスであるアルケノンの日やけ止め効果を高める「SPFブースト剤」としての可能性を探った。

3種のワックスと4種の有機液体UVフィルターを組み合わせて35種類の日焼け止め剤を作成した。これらの日焼け止め剤を、pH、粘度、展延性、安定性、SPF効果および耐水性について試験した。アルケノンのSPF増強能力は、3つの「リーフセーフ(サンゴに優しい製品)」UVフィルターでもあるミツロウとセチルアルコールに類似していた。

アルケノンは粘度を増加させることなくSPF値を増加させた。全ての製品は皮膚適合性pHで、25℃で10週間の品質安定性も確認できた。全体として、アルケノンの性能は比較したその他のワックスの性能と同等だった。アルケノンがオーガニック日焼け止め剤用のSPFブースターとして、動物由来でない、持続可能な原材料として有望であることが示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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