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手術での切開方向を特定するデバイス開発に成功

最も目立たない手術の切開方向を特定する新しいデバイスの開発に成功したという報告が25日、「Acta Biomaterialia」オンラインに掲載された。

皮膚の真皮におけるコラーゲンとエラスチン繊維の整列により、皮膚表面には緊張線が生じている。緊張線に沿って切開すれば切開創の周縁部への聴力が小さくて済むため、術後の瘢痕が目立たないものとなる。これまでも、術後に目立たない切開創とするために多くの「皮膚緊張線ガイドライン」が作成されてきたが、緊張線には個人差が大きく、現時点で外科手術の実施に際して最良であると一般的に認知されているガイドラインは一つもない状況である。

今回作成された新しいデバイスは、皮膚の張力の向きを測定するために吸引システムを用いて、皮膚に直接半径応力(17kPa)を数秒間かけ、皮膚カメラを介して半径方向に非対称となった皮膚の変形を捉えるもの。手術現場で、迅速かつ非侵襲的に皮膚緊張線の方向を特定できる初めての方法である。検証実験の結果、このデバイスによる測定は簡易かつ効率的で、他の装置や外科医による手動テストよりも正確であることが分かった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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