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SPF保湿クリーム、日焼け止めより塗り残し多い

SPF保湿クリームは日焼け止めより顔やまぶたの塗り残しが多いという研究結果が43日、「PLOS ONE」オンラインに掲載された。日焼け止め剤の使用の際には、まぶた周辺の塗り残しが多いことが指摘されている。今回の研究では、日焼け止めに含まれるものと同等のSPFを持つ保湿クリームの塗布状態について、日焼け止めと同様の傾向があるかを比較調査した。

 参加者84人(男性22人、女性62人、年齢1857歳)を対象に、SPF30の日焼け止めまたは保湿クリームを塗布してもらい、紫外線照射を行った。紫外線感受性カメラを用いて撮影し、顔のランドマーク識別のための画像処理、色相彩度値のセグメンテーションマッピングにより塗布されていた部分とそうでない部分を識別した。その結果、塗り残しの割合は、保湿クリームを塗った場合で16.6%、日焼け止めを塗った場合で11.1%と、保湿クリームの方が塗り残しが多いことが分かった。この差は主にまぶた領域の塗り残しによるもので、まぶた周辺の塗り残しは、保湿クリームを塗った場合で20.9%、日焼け止めを塗った場合で14.0%と、差が大きかった。また、試験後のアンケートで、参加者は塗り残しがあることに気づいていないことが分かった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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