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伊製菓フェレロ、米ケロッグ社からクッキー事業を13億ドルで買収

イタリアの製菓グループ大手のFerrero Group(フェレロ・グループ)は、3日、米食品大手のケロッグ社からクッキー、フルーツ風味製菓などの事業部を13億ドル(現レートで11億6000万ユーロ)で買収すると発表した。フェレロは2017年以来、複数の米国製菓ブランドを買収しており、今回の取引で北米市場でのビジネス態勢をさらに強化する方針。

フェレロは、ケロッグ社の代表的なクッキー『Keebler®』、『Famous Amos®』、高級家庭用クッキー『Mother’s®』、無糖クッキー『Murray®』、ガールスカウト用クッキー『Little Brownie Bakers® 』などの強力なブランドを手に入れる。また、 『Stretch Island®』、『Keebler’s®』などのフルーツ菓子ブランドとアイスクリーム・コーン、パイ皮製品も取得する。今回、買収する事業部の2018年の売上高はおおよそ9億ドルだった。

フェレロ・グループのラポ・チビレッティ最高経営責任者(CEO)は、今回の買収について、「消費者が愛し、それぞれのカテゴリーで非常に強力な市場での地位を持つ安定したブランドのポートフォリオを入手することで、当社はポーフォリオを大きく多様化し、世界最大のクッキー市場で新たなすばらしい成長機会を利用できる」と述べた。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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