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顔の骨の老化パターンは人種によって異なる

加齢による顔の骨の変化を追跡調査した結果が44日、「JAMA Facial Plastic Surgery」オンラインに掲載された。加齢に伴って起こる顔面骨の変化を知ることは、審美美容またアンチエイジングの領域で非常に重要である。骨の変化パターンは人種によって異なると考えられてきたが、これまでの研究は白人主体または不特定の人種集団を対象としたものが多かった。今回の研究では、対象を黒人に限定して調査を行った。

1973年から2017年の間に6年以上の期間をおいて撮影された2枚以上の顔面コンピュータ断層撮影(CT)画像のある黒人20人(男性6人、女性14人)のデータを基に分析を行った。対象者はいずれも顔面外科手術の既往歴がなく、年齢は4055歳だった。

平均10年の変化を分析した結果、梨状開口部の幅と女性の眼窩幅に有意な増加が見られ、前頭接合部の幅には減少が見られた。上顎角、眉間角および男性の眼窩幅に有意な変化はなかった。今回の研究では加齢による顔面骨の大きな変化が黒人で観察されたが、以前の研究報告による白人の顔面骨変化よりは小さかった。研究者らは、人種間で顔面骨の老化に有意差がある可能性と、それが老化の美学に影響を与えているかもしれないことを示唆した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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