企業の広告戦略にも影響するFacebookと幸福感の関係

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2013.08.20

編集部

最近、「いいね!」やフォロワー数が売買されていたことが話題となったFacebookだが、企業のプロモーションとしての人気は高く、美容・化粧品業界では使用していない企業を探すのが難しいほど。

世界では1日5億人以上が利用しているというFacebookの日常的な使用と実生活の満足感との関連を調べた研究が14日、科学雑誌PLOS ONEのオンラインサイトに掲載された。ミシガン大学のEthan Kross博士らが行ったこの研究では、Facebookを利用している82人の若者に、1日に5回以上のテキスト書き込みを2週間実施してもらい、その時にどう感じたか、また実生活の満足度などについてインタビューした。

研究者らはFacebookの利用が多い人のほうが、生活に満足感を持っていないことを見出し、2週間にわたって、満足感が減少していくことを見出した。電話での会話や直接会っての会話はネガティブな影響を与えてはいなかった。研究者らは「Facebookはよりよく、より広く社会とつながるための貴重なツールだが、幸福感を高めることはなく、むしろ不満足感を強める可能性がある」と示唆している。

検索サイトを利用したマーケティングを中心に展開するアウンコンサルティング社が6月5日発表した世界各国のFacebook利用状況によれば、ユーザー数の1位は米国(1億5928万人で人口対比51.0%)、2位ブラジル(7176千万人、38.5%)、3位インド(6428万人、5.2%)で半年前の前回調査時と順位に変動はなかった。日本では1380万人で人口対比10.81%、前回調査より0.03%減少していた。米国では2人に1人が利用しているのに対して、日本では10人に1人の利用。Facebookの日本での利用者数にはまだ増加の余地があるとみるか、いまひとつ流行しきれなかったとみるか、Google+やRipplnなどの次世代SNSが具体的に台頭してきた今、企業のプロモーション戦略も次世代対応が必要かもしれない。

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