ラグジュアリー化粧品の世界市場は2026年までに800億ドル規模を超えるまでに成長するようだ。米市場調査会社 Allied Market Research（アライドマーケットリサーチ）がこのほど発表したレポートによると、同市場は2019年には556億ドルと推定され、2019年から2026年の間、年平均成長率（CAGR）5.6％で成長して2026年には812億ドルに達する見通しだ。

有料レポート「Luxury Cosmetics Market by Type (Organic and Conventional), Product Type (Skincare, Haircare, Makeup, and Fragrances), End User (Male and Female), and Distribution Channel (E-commerce, Supermarket/Hypermarket, Specialty Stores and Others): Global Opportunity Analysis and Industry Forecast, 2019-2026」の中で、eコマースの増加とオーガニック化粧品およびパーソナルケア製品の需要の伸びが 世界の高級化粧品市場の成長を促進すると予測している。さらに、 中東諸国のハラール高級化粧品と高級スキンケア製品の需要の増加は、業界の主要企業に利益をもたらす機会を与えると予想している。

カテゴリー別で分析するとスキンケアセグメントは2019年の総市場シェアの5分の2以上に貢献し、予測期間を通じて市場を牽引する見通し。消費者の個人のニーズと特質を理解し、 それらの要件に合わせてパーソナライズされたスキンケアを処方することは、スキンケア市場の重要なトレンドになる。一方、メイクアップセグメントは、予測期間中に CAGR6.1％で成長すると予測される。

従来の高級化粧品は、合成油、シリコーン、乳化剤、安定剤、合成酸化防止剤などを使用して製造されており、天然製品と比較して長持ちすることが知られている。ただ、健康志向の人が増加傾向にあり、オーガニックや天然製品への需要がより増加すると予測される。有機製品のセグメントは予測期間中にCAGR7.6％という最高の成長率で拡大するという予測。

地理的分析では、ヨーロッパ市場は収益面で優位を占めるようだ。ヨーロッパは2019年には総市場シェアの3分の1近くを占有しており予測期間中も堅調に市場をリードするとみられる。成長率が最も著しい地域はアジア太平洋地域で、2019年から2026年の間に CAGR7.9％で躍進する見通し。