世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

アメリカでスーパーフードを医薬品として摂取する傾向へ

アメリカで健康増促進のためスーパーフードを医薬品として摂取する傾向があるようだ。グローバル情報会社NPDグループがこのほどリリースした「アメリカ人の健康志望および行動調査」によると、 アメリカの成人の約4分の1が、健康的な食べ物と飲み物を選択することにより、健康または病状を管理しようとしているという。特に若い世代でこの傾向が強いようで、18〜24歳の年齢層は特に食事で健康を改善することに強い関心を持っている。

医薬品としての食品への関心の高まりは、新興スーパーフードによって証明されるかもしれないという。NPDが追跡している新しいスーパーフードの中で、消費者が最も試してみたい食品類はエルダーベリー、カンナビジオール(CBD)、マヌカハニーだった。エルダーベリーは 抗酸化物質を含み免疫システムを高めるため風邪やインフルエンザ予防対策に効果があると考えられており、カンナビジオール(CBD)は、痛み、不眠症、不安などの症状の治療に役立つ可能性があると考えられている。マヌカハニーはマヌカの花のハチミツであり、傷の治癒、のどの痛みの緩和、消化の改善などの効能が期待されている。

今後、注目されているスーパーフードとして霊芝キノコ、アシュワガンダハーブなどが取り上げられている。 霊芝キノコは、免疫システムを高めると考えられているアジアのキノコ類で、“インドの朝鮮人参”と呼ばれているアシュワガンダハーブは鎮痛剤として作用すると考えられている。

アメリカでは既に、ケール、キノア、アサイベリーなど、多くのスーパーフードが食生活のメインストリームになっており、無数の加工食品に取り入れられている。 NPDの食品および飲料業界のアナリストDarren Seifer氏は、「食品業界にとって新興スーパーフードの今後の軌道を理解することは、新製品への投資/開発に役立つ」などと述べている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP