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肥満治療にオンライン認知行動療法をプラスで効果大

肥満に対するウェブベースの認知行動療法減量プログラムの効果を評価した研究結果が9月16日、「Australasian Psychiatry」オンラインに掲載された。

肥満治療の抗肥満薬は有効で、臨床的に意味のある減量を達成する可能性はあるものの、肥満に関連する心理的問題には対処できない。そこで今回の研究では、抗肥満薬の補助としてのオンライン認知行動療法(CBT)プログラムの有用性と受容性を評価した。

標準的な食事と運動、抗肥満薬の服用、オンラインCBTプログラム(10モジュール)による包括的な体重管理プログラムを実施した成人120人を対象に、26週間の観察研究を実施した。効果の評価は、試験前のベースラインおよび26週間の心理的、代謝的および身体的測定値の比較で行った。

その結果、26週目に対象者のうつ病、不安、ストレス、および感情的摂食レベルは、ベースラインと比較して大幅な減少が確認された。プログラムの満足度と受容性は高く評価された。平均体重減少率は8.13±3.83%、平均ウエスト周囲長の減少は7.62±3.4 cmだった。オンラインCBTプログラムは、肥満治療中に心理的サポートを提供する有用な補助になる可能性があることが示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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