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医療ツーリズムと感染症の関連

医療観光(医療ツーリズム)に関連する感染性合併症の発生状況を検討した論文が11月7日、「Journal of Travel Medicine」オンラインに掲載された。

今回の調査は、2010年1月から2019年12月までにMEDLINEとPubMedに掲載された文献の検索により、美容整形と臓器移植に焦点を当てた医療観光関連の感染に関する49の記事を含む80の関連記事を特定、分析した。

医療観光の目的地には、アジアやインド亜大陸などの低所得国、中南米などの中所得国、米国やヨーロッパなどの高所得国など多岐にわたった。感染の種類は、36の文献(68%)で創傷、15の文献(28.3%)で血液媒介感染が記録され、21の文献(58.3%)では、Mycobacterium abscessus、Mycobacterium chelonae、Mycobacterium senegalense、Mycobacterium fortuitumなどの非結核性抗酸菌が特定されていた。医療観光で訪れる客、感染性合併症や病原体、特に抗生物質耐性微生物の輸入など、公衆衛生に影響を与える重大な結果をもたらす可能性がある。医療観光に従事する関係者への公衆衛生戦略が必要であると研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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