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遺伝子変異による重度肥満に新薬が効果

遺伝子変異による重度肥満者への新薬臨床試験の結果が10月30日、「The Lancet Diabetes & Endocrinology」オンラインに掲載された。

今回掲載された論文は、プロオピオメラノコルチン遺伝子(POMC)欠失肥満またはレプチン受容体(LEPR)欠損による重度肥満者を対象に、メラノコルチン4受容体(MC4R)アゴニストsetmelanotideを検証した単群非盲検多施設第3相試験の結果報告である。

2つの試験が行われ、10例がPOMC試験に、11例がLEPR試験に組み入れられた。POMC試験の8例(80%)およびLEPR試験の5例(45%)が試験開始から1年時に10%以上の減量を達成した。最空腹スコアの平均変化率はPOMC試験で-27.1%、LEPR試験で-43.7%だった。最も頻度の高かった有害事象は、POMC試験では注射部位反応および色素沈着過度が全例で、悪心は5例、嘔吐は3例で報告された。LEPR試験では最も報告頻度の高かった治療関連有害事象は注射部位反応で全例が報告し、5例が皮膚疾患は5例、悪心は4例で報告された。重篤な治療関連有害事象は両試験ともになかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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