肥満手術は皮膚がんリスクを低下させる

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2019.12.4

国際部

肥満手術と皮膚がん発生の関連を検討した結果が10月30日、「JAMA Dermatology」オンラインに掲載された。肥満はがんの危険因子であり、肥満患者に対する肥満手術は、がんリスク低下に関連する。しかし、肥満手術と悪性黒色腫を含む皮膚がんの関連を示すエビデンスは限られている。

今回の試験はスウェーデンで、肥満手術を受けた肥満患者2007例、および対照に肥満治療を受けた肥満患者2040例をマッチさせ、組み入れて比較調査したもの。肥満手術には、胃バイパス術、胃バンディング術、または垂直遮断胃形成術が施行された。

その結果、肥満手術は、悪性黒色腫のリスク(調整サブハザード比0.43、P=0.02、追跡期間中央値18.1年)および皮膚がん全体のリスク(同0.59、P=0.047)の顕著な低下と関連していた。皮膚がんリスクの低下は、ベースライン時の体格指数、体重、インスリン値、血糖値、脂質値、クレアチニン値、糖尿病、血圧、アルコール摂取、および喫煙とは関連していなかった。

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