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肥満と歯周病は強く関連する

肥満と歯周病の関連を評価した研究結果が123日、「British Dental Journal」に掲載された。

肥満と歯周病は一般的な非感染性疾患であり、また、これらの慢性疾患が関連している可能性があることが研究により示されている。この新しい研究では、非外科的歯周治療における肥満の影響を調査し、2つの状態間の関係を示す可能性のある経路を評価した。

今回の研究から、「肥満と歯周病の関係は因果関係ほど単純ではないが、共通項の「炎症」が重要となっている」と研究者らは述べている。つまり「歯周病は、炎症の影響を受けやすい患者、つまり肥満の影響を受けやすい患者に発生する」。この2つの疾患の関連の根底にある生物学的メカニズムは、全身代謝に影響を及ぼし、低悪性度の全身性炎症の発生に寄与する腫瘍壊死因子やインターロイキン-6などの脂肪組織由来のサイトカインであると考えられる。また、複数の研究が、多様な集団にわたるこれらの2つの疾患間の正の関連を報告している。口腔ヘルスケアの専門家は、肥満という疾患の複雑さを認識し、健康的な体重を維持と良好な口腔衛生処置を行うことの重要性について患者に助言する必要があることが示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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