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インドのマメ科高木抽出物の日光防御作用を発見

マメ科植物プテロカルプス・マルスピウムの抽出ポリフェノールが日光防御効果を示したことが310日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

この研究は、Pterocarpus marsupiumIndian Kino)の乾燥心材から抽出された天然プテロスチルベンのin vitroおよびin vivo SPFを決定することを目的とした。Pterocarpus marsupiumはマメ科の常緑高木で、インドからスリランカにかけてよく見られる樹木である。近年、枝から加工したコップが薬用として人気がある。水を貯めておくと木の成分が水に染み出し、そのエキスが糖尿病などに効果があるといわれているという。

試験剤として精製プテロスチルベンおよび0.4%プテロスチルベンを含むクリーム製剤を作成し、そのSPF値をUV分光光度計で評価した。その結果、精製プテロスチルベンのSPF21.73±0.06で、クリーム製剤のSPF8.84±0.01だった。ヒト被験者に塗布した0.4%プテロスチルベンクリームのSPF6.2±1.30だった。ヒト被験者での一次皮膚刺激性試験は、製剤が安全であり、刺激性がないことを示した。また、プテロスチルベンはin vitroでのフリーラジカルスカベンジングアッセイによって、有意な抗酸化活性を有することがわかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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