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米国におけるドライアイの疾患負担調査

ドライアイの有無による視力、一般的な健康状態、仕事の生産性を調査した結果が48日、「American Journal of Ophthalmology」オンラインに掲載された。

2018年に18歳以上の米国の一般人口を対象とした横断研究を実施。自己申告によるドライアイの人1003人と、ドライアイのない人1006人に目に関する質問、National Eye Institute Visual Function QuestionnaireVFQ)、EuroQol 5-dimensions 5-levelsEQ-5D-5L)に回答してもらった。ドライアイのある人は目の乾燥スコア(EDS)の視覚的アナログスケール、眼球快適性指数(OCI)、および仕事の生産性と活動の障害(WPAI)のアンケートにも回答してもらった。また、回答者の半分にはドライアイが日常生活に及ぼす影響(IDEEL)アンケートに回答してもらい、残りの半分にはドライアイ質問票5DEQ-5)および標準化された眼の乾燥の患者評価(SPEED)、マクモニー、およびドライアイの症状評価(SANDE)の質問票に回答してもらった。

その結果、ドライアイの人は併存疾患が多く、有害な環境条件への曝露が多く、修正されたラッシュスコアの28項目(VFQ-28R)およびEQ-5D-5Lスコアが、ドライアイでない人よりも高かった。ドライアイおよび目の乾燥スコアで最高レベルの不快感と回答した人では、不快感が最低レベルの人に比べ、OCIVFQ-28R、およびWPAIによる評価が悪かった。IDEELDEQ-5SPEEDMcMonniesSANDEのスコアでも同様の結果が観察された。視覚機能、一般的な健康状態、生産性に対して、ドライアイの負担が大きいことが示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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