水の宅配ウォータ―ダイレクト今期業績2ケタの増収増益
2013.09.11
編集部
2013年3月に東証マザーズ市場に上場した水の宅配ビジネスを行うウォータ―ダイレクトの今期(2014年3月期)業績は、売上高、営業利益とも2ケタの大幅な増収増益となる見通しだ。水のボトリング「ウォーターサーバー」が中小企業や美容室向けなどに販売が好調なこと。ペットボトルの内製化による原料コストの削減が増収増益の主因。
同社は、2006年10月に法人を設立。以降、富士山麓に2ヵ所の水源を確保し、ミネラルなどを豊富に含んだ水を殺菌・濾過してペットボトルに入れたウォーターサーバーによる水の宅配ビジネスを始めた。特に、震災を契機に安全・安心な水の需要が急速に高まり代理店や取次店に加えて直販ルートのショッピングモールや量販店での実演販売を強化。昨年3月には、台湾にも進出し、販売を始めた。
この結果、前期(2013年3月期)の業績は、売上高が前期比31・5%増の71億9千万円、営業利益同60・9%増の4億4千万円と大幅な増収を実現した。
今期は、新たに始めた百貨店での実演販売が奏功して顧客獲得が順調に伸びていること。同時に、夏場の異常高温の影響やデザイン家電メーカーと共同開発したスタイリッシュなウォーターサーバーが中小企業や美容室向けなどで好評なことから売上高は、前期比30.5%増、営業利益同45.3%増と2ケタの増収増益となる見通し。また、同社の契約顧客件数は、2013年3月末でOEM先の顧客も含めて20万5千件にのぼる。