過剰なコーヒー摂取で肥満や関節炎
2020.05.19
国際部
習慣的なコーヒー摂取に関連する健康リスクに関する研究成果が5月13日、University of South Australiaからニュースリリースされた。
同大学のElina Hyppönen遺伝疫学教授は、過剰なコーヒー摂取が健康を害するという可能性を遺伝学によって明らかにするという世界で初めての研究を行った。研究では、英国のバイオバンクの30万人以上の参加者データを使用して、習慣的なコーヒーの摂取とさまざまな病気との関連を調査した。Hyppönen教授ら行なった以前の研究では、1日6杯のコーヒーが安全な摂取上限と見なされていた。この研究では、MR-PheWAS分析と呼ばれる遺伝的アプローチを使用して、1117種の臨床状態に対するコーヒー消費の真の影響を検討した。
その結果、習慣的なコーヒー摂取が変形性関節症、関節症、肥満のリスクを増加させ、すでにこの3つの疾患を持つ人の疼痛増加の可能性も示された。研究者らは「これらの結果は、一般的なコーヒー摂取の大半では安心である。この研究からの重要なメッセージは、コーヒー摂取は控えめに ― それはコーヒーと健康の両方を楽しむために最善の策ということである」と述べている。