世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

肥満手術前の減量で死亡減少の可能性

肥満手術の前にはわずかな減量であっても死亡リスクの減少と関連するという研究結果が514日、「JAMA Network Open」オンラインに掲載された。

現在のガイドラインでは、肥満手術前の減量はその利点に関する科学的サポートがないため、術前の減量は必要ないとされている。今回の研究では、肥満手術前の体格指数(BMI)と体重減少が術後30日死亡率と関連しているかを調査した。調査対象は、米国およびカナダで実施された肥満手術の90%以上を登録した201517年の品質改善プログラム(対象患者4875人)とした。

肥満手術から30日以内に511人の死亡(0.1%)が発生した。術前BMI35.039.9の患者と比較して、術前BMI40.044.945.049.950.054.955.0以上の患者の30日間死亡率の多変数調整オッズ比はそれぞれ1.372.192.61、および5.03で、術前BMIの高さと死亡率の高さが比例していた。研究者らは「これらの調査結果は、肥満手術に関する臨床ガイドラインの将来の更新を通知するのに役立つ」と述べている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP