世界のトレンド「ダイエットプログラム」ーユーロモニター分析

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2013.09.18

編集部

世界の人気ダイエットプログラムは地域性やトレンドへの消費者の関心度、生活習慣の変化などを反映する傾向が一層強くなってきている、と英市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルは調査結果を専門アナリストの分析ブログでこのほど、発表した。同社は世界80カ国以上におよぶ国々のアナリストのネットワークを利用して消費者のダイエットプログラムに対する動向を探った。

最近の傾向をみると、低炭水化物の食事方法を取り入れたアトキンズダイエットが2000年代初頭に全盛期を向かえ、グローバル市場での知名度を上げた。現在の支持率は全盛期には及ばないが、各地域での支持率は均等に分散している。最近、導入され始めたダイエットとして注目されているプログラムの一つとしてはパラオダイエットがある。これは、旧石器時代に摂取していたであろう食品に基づくダイエット方法で、米国では有名女優などが取り入れて話題になっている。

一方、1963年に設立されたウェイトウォッチャーはアメリカ、カナダでここ数年の間に人気が急上昇しており、世界市場において現在、最も支持されているプログラムとして紹介されている。このプログラムは、食べ物をポイントに置換して、毎日の食事を摂取ポイントに基づいて計算する方法をとる。許容摂取ポイント内であれば、何を食べても良いが、高脂肪な食品には高いポイントが割り当てられている。週末にはグループミーティングが企画されており、プログラム参加者同士で成果を検討する仕組みが励みにもなるという意見もある。

地域性でみると、ヨーロッパ市場では、フランスで2000年初頭に導入されたデュカンダイエットが、他の地域と比較して高い支持率になっている。このダイエットは、タンパク質を主に摂取するダイエット方法で、減量フレーズ、継続フレーズ、調整フレーズ、安定フレーズなど4つのステージに分けて食事制限と運動を奨励するダイエット。

今後の見通しとして、新興国市場での肥満傾向の加速を市場調査会社は指摘する。

肥満は米国のような先進国が抱える問題だけではなく、近年、過食は新興国の中産階級層で問題になってきているという。手作りの食生活から加工食品、ファーストフードへの食生活の変化がこのまま継続されると、中国、インドなどの国々では2020年までに少なくとも肥満率が倍増すると予想されるとしている。

世界のダイエットプログラム知名度と人気

(資料提供:ユーロモニター)

 

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