植物ベースの代替肉が心血管リスク因子を改善

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2020.08.28

国際部

本物の肉と代替肉を比較した試験結果が8月11日、「American Journal of Clinical Nutrition」オンラインに掲載された。

植物由来のプロテインと脂肪分などで構成される「代替肉」の人気が高まっている。しかし、代替肉の多くは飽和脂肪のレベルが高く、塩分が添加されているため、高度加工食品と見なされている。これらの製品の健康への影響に関する研究は少ないため、今回の研究では動物の肉と代替肉の摂取による影響の比較を、参加男女36人を動物肉と代替肉の2グループに分けた8週間×8週間のランダム化クロスオーバー試験(SWAP-MEAT試験)で行った。Stanford Medicineの研究者らによる今回の試験は、Beyond Meat社の代替肉を使用しているが、同社は試験デザインの設計や実施にはかかわっていないことが報告されている。

試験の評価は腸内微生物代謝産物であるトリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)の空腹時血清レベルとし、さらに空腹時インスリン様成長因子1(IGF-1)、脂質、グルコース、インスリン、血圧、および体重も測定した。その結果、TMAO濃度は、クロスオーバー後に代替肉摂取を行ったグループで有意に低かったが、最初に代替肉を摂取したグループでは大きな変化はなかった。また、悪玉と呼ばれるLDLコレステロールの低下や体重の減少も確認された。

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