世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

ニキビ治療に使われる抗炎症薬ダプソン

ハンセン病治療のために開発されたというダプソンは、現在では難治性の皮膚疾患、類天疱瘡、持久性隆起性紅斑、色素性痒疹、天疱瘡などに使用されている。今回は、尋常性ざ瘡(ニキビ)に対するダプソンの使用状況をまとめた結果が2月18日、「Journal of cosmetic dermatology」オンラインに掲載された。

MEDLINE、EMBASPubMedなどのデータベースを用いて、ニキビに対するダプソンの使用に関する文献のレビューを実施。以前より臨床の現場で使用されてきたダプソンによる研究と臨床診療に与えた影響を調査し、ダプソン治療の用量と副作用を調査した。

その結果、経口および局所ダプソンは尋常性ざ瘡および劇症型ざ瘡に使用されていた。全身性ダプソンは他の治療選択肢よりも効果が低いと考えられた。経口ダプソンはイソトレチノインが禁忌または許容されない患者への重要な代替療法ではあると結論された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP