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高齢患者の肥満手術も若年患者と同等の効果

高齢者への肥満手術の効果と利益について検討した論文が3月12日、「Updates in surgery」オンラインに掲載された。

高齢者の肥満率の増加と平均余命の延長は、肥満手術の年齢制限を押し上げている。しかし、60歳以上の患者への肥満手術の安全性と有効性に関しては未だ物議を醸している。今回の研究では、単一施設で2010年から2017年に腹腔鏡下肥満手術を受けた60歳以上の患者100人を対象に、60歳未満の患者(96人)との比較を実施した。

60歳以上の患者グループと60歳未満の患者グループで、術後合併症の発生率は同様だった(15.0%対10.4%)。36か月での過剰な体重減少の割合(%EWL)は60歳未満グループで有意に高かった(44.6%対68.2%)が、医学的罹患寛解率は両グループで類似しており、60歳以上グループでは2型糖尿病の寛解率が高かった。60歳以上グループは、60歳未満グループに匹敵する術後転帰を示した。高齢者の肥満手術は若年者と比べ、長期的には%EWLでは劣るものの、罹患寛解率に関しては同様で、特に糖尿病の寛解に利益が見られると結論された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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