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③化粧品・美容企業等の新規上場~グラフィコ、2021年6月期増収増益予想~

株式会社グラフィコ(東京都品川区)の2021年6月期業績見通しは、日用雑貨や医薬品需要が堅調に推移するものの、新型コロナウイルス感染症の影響拡大によるインバ ウンド需要の大幅減少などにより、化粧品や健康食品需要の減少が長期化するものと想定。半面、国内需要の取り込みを狙った既存商品のリニューアル化を進めることなどが奏功して増収増益を見込む。

こうした要因から2021年6月期の業績見通しは、売上高36億5000万円(前期比 4.3%増)、営業利益 3億円(前期比 27.7%増)、当期純利益1億7100万円(前期比 15.0%増)と増収増益を予想。
同期における部門別売上高見通しは、ヘルスケアの売上高が4億7900万円(前期比 12.8%減) と減収。 また、スキンケアなどのビューティケア部門は、主力ブランドの「足用角質クリアハーブ 石けん」をはじめフットケアシリーズ「フットメジ」、下着に貼って温めるタイプの「温座パット」、無添加と保湿にこだわったスキンケア商品「スキンピース」などが新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けるもののリニューアル化が奏功して売上高8億円(前期比 16.6%増)を見込んでいる。

売上比率が高いハウスホールド部門は、衣類やキッチン、風呂等の汚れ・シミを落とす酸素系漂白剤 「オキシクリーン」が新型コロナウイルス感染症拡大の影響下においても好調に推移。同時に、SNSやWEB、テレビ等の広域プロモーションを中心とした宣伝・PR 活動の積極展開による認知度が向上したことも加わってハウスホールドの売上高は 21億2100万円(前期比 3.2%増)と増収を見込む。

医薬品部門は、健康への関心や衛生意識の高まり、新型コロナ ウイルス感染症拡大に伴う衛生用品の需要が拡大したことで、供給力の強化に取り組んだ結果、医薬品の売上高は 1億8100万円(前期比 20.7%増)を計画。
その他の売上については、主として植物石鹸等のPB(プライベートブランド)商品を中心に堅調に推移しており、引き続き安定した売上を見込んでいる。これにより、その他の売上高は6500万円(前期比 18.5%増)になる見通し。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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加藤勇

顧問記者/ジャーナリスト

元日刊工業新聞編集局部長。欧州、米国特派員を含め記者歴通算45年。ベンチャー、中小・金融政策専門経済ジャーナリスト。「レバレッジ金融至上主義の崩壊」など著述多数。本誌では主に、経済部門、企業取材を担当。

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