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メイクアップ製品の最新トレンド

メイクアップ製品の最近のトレンドは、アプリケーターやメイクアップツールの領域に拡大しており、新素材や成分の開発も進んでいるようだ。市場調査会社ミンテルのブログ(8月18日付)によると、高性能な次世代のメイクアップ製品としてフェイスブラシのようなビルトイン・アプリケーターの機能性が注目されており、ジェルやゼリーなど新しい成分の開発、さらにはトランスフォーマティブ(成分が変化する)なテクスチャーが注目され始めている。

オンラインチュートリアルの利用者の急増に伴いプロのメイクアップテクニックについて消費者の認知度が高まり、高精度なツールへの需要が高まっている。ミンテルの調査ではイギリス人女性(16歳から24歳)の42%がブラシのような組み込み式のアプリケータ/ツールやパッケージングに興味があるという。プロ並みのメイクアップ効果を高めるツールへの投資は新たな製品開発の余地を広げる。

新しいテクスチャーの開発はアジア市場で先行しているようだ。モイスチャライジングはカラー化粧品の最重要課題であるが、それに加えて長持ちと自然な仕上がりへの要求が必須項目にあげられる。このような傾向の中、化粧品メーカーはこれらの機能をそれぞれ向上させるために新たなテクスチャー開発に取り組んでいるらしい。ゼリーやジェルなど新しい形状は皮膚への浸透性に優れ、より高い水和レベル(水電荷、バウンス、弾力性)を継続させる効果が認められている。

トランスフォーマティブなテクスチャーはメイクアップのスーパーカテゴリとして取り上げられている。クリームやオイルなど液体のテクスチャーが粉末の仕上がりのようなマットで自然な肌トーンに変化していくという。BBクリーム、クッションファンデーションに続くヒットアイテムの開発に拍車がかかっている。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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