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ニキビへのケミカルピーリング剤2種の比較

ニキビに対するトリクロロ酢酸とサリチル酸ピーリングの比較をした結果が5月1日、「Dermatology practical & conceptual」オンラインに掲載された。

サリチル酸(SA)とトリクロロ酢酸(TCA)はともに尋常性ざ瘡(ニキビ)治療において優れた安全性プロファイルと有効性が証明されている。今回の研究では、軽度および中等度のニキビ治療における25%TCAおよび30%SAピーリングの臨床的有効性と安全性を比較した。ニキビ患者を25%TCAグループおよび30%SAグループにそれぞれ25人無作為化割付し、2週間間隔で12週間の治療を行った。ニキビの評価は病変(面皰、丘疹、膿疱)の数、およびMichaelsson acne score (MAS)を用いて行った。

その結果、両グループともに、ベースライン値と比較して、病変数とMASの有意な減少が確認された。治療群間で有意差はなかったため、同等の有効性があるとみなされた。TCAピールは非炎症性病変の治療に優れていたのに対し、SAピールは炎症性病変の治療に優れていたが、その違いは有意ではなかった。重篤な副作用は記録されなかったが、25%TCAグループでより多くの灼熱感や刺痛が認められた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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