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小麦ふすまの健康効果、細粒化しても変わらず

粒子サイズを小さくした小麦ふすまの健康効果を検討した試験結果が7月5日、「The American Journal of Clinical Nutrition」オンラインに掲載された。

胃腸の健康の改善と代謝障害のリスク低下に関連している小麦ふすまの粒子サイズを小さくして、腸内細菌への効果がさらに高くなるかを標準体重36人および肥満者14人を対象とした比較試験で検証した。試験参加者には1カ月間毎日、粒子サイズを小さくした小麦ふすま20gまたはプラセボ(マルトデキストリン)を摂取してもらい、試験前後での空腹時の血清と糞便の短鎖脂肪酸(SCFA)、糞便の代謝物プロファイル、および微生物叢の組成を発酵パラメーターとして測定した。

粒子サイズを小さくした小麦ふすまは、肥満の参加者の空腹時血清酢酸塩および総SCFAレベルを増加させた。空腹時血清プロピオン酸濃度は、標準体重の参加者よりも肥満者の方が低かったが、粒子サイズを小さくした小麦ふすま摂取後にはその傾向は見られなかった。 粒子サイズを小さくした小麦ふすまは、13C-イヌリンの結腸発酵を促進せず、微生物叢の組成に影響を与えなかった。健康パラメーターは、標準体重、肥満のいずれの参加者にも影響が見られなかった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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