女性経営者連載1・ランクアップ/下 ~育児・介護等の新規事業と子会社化推進~
2021.10.18
編集部
女性の活用を図り女性が長く働き続けられる勤務制度を確立したランクアップは、自治体などから「女性活躍会社」のモデルとして表彰されるなど高い評価を得ている。
同社がこれまで東京都や中央区などから認定をうけたのは「東京ワークライフバランス育児・介護休業制度」。仕事と生活のバランスがとれた状態を指すワークライフバランスについては、2013年以降、現在まで複数回、認定されるなどモデル企業となっている。また、経営者の資質が評価されて商工団体や民間団体などから「優秀企業家賞」、「チャレンジャー賞」、「女性活用革新賞」などの表彰を受けている。
直近の報奨として2021年3月に日本SDGs(エスディージーズ)協会からSDGS事業認定証を受けた。
SDGS認定は、17の事業目標(ゴール)の中で同社は「良質な製品の流通拡大を図り、健康で美しい素肌づくりで、女性活躍に必要な自信と輝きに満ちた日常の創出に寄与する」という内容や「ジェンダー平等を目指し、女性の社会進出・活躍のサポート及びエンカレッジを図る」という内容で、ゴールの3番、4番、5番などを認定された。
同社では「SDGS 認定に恥じぬよう、地球環境に配慮する取り組みを積極的に取り入れながら、世界中の人々の幸せに貢献できるよう挑戦し続ける」と説く。
ここへきて化粧品以外の新規事業にも取り組んでいる。「女性が幸せに生きる社会を創る」という理念を新規事業に賭ける。
新規事業は、化粧品にこだわらない。「女性が生き生きと輝く社会に貢献する事業ならどんなことでもOK」との考え。
まずは、美容関連からスタートした。日焼け防止の帽子や傘、足が細くなる着圧美脚タイツ(写真)等を商品化し2016年7月に市場投入している。同タイツは、一足1万円以上という高価格ながら「売れ行きは好調」という。
先行き、育児、教育、介護サービスなど新規事業も視野に入っており、この1-2年にも順次、スタートさせる方針。
同社は「新規事業を軌道に乗せ将来的には子会社化を図って持株体制に持っていく方針」としている。