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UAE国内の練り歯磨き中のフッ化物濃度調査

アラブ首長国連邦(UAE)市場で入手可能な練り歯磨き中のフッ化物濃度の分析結果を11月30日、「Cosmetics」オンラインに掲載された。

口腔の健康に対するフッ化物の利点を裏付ける多くの科学的証拠があり、各国でフッ化物配合歯磨剤が市販されている。アラブ首長国連邦では練り歯磨きのフッ化物濃度は0.15%以下との規制がある。今回の研究では、アラブ首長国連邦国内で入手できるフッ化物配合歯磨剤を調査し、それらのフッ化物含有量を定量化した。対象は市販の練り歯磨き製品50種とし、フッ化物含有量はイオンクロマトグラフィー(IC)導電率分析で評価した。

その結果、10製品は0.15%未満の総フッ化物の規制濃度を超え、12品はラベルに記載されているよりも低い総フッ化物濃度だった。さらに、22品の総フッ化物濃度が1000ppm未満のフッ化物であることがわかった。硝酸カリウム/フッ化ナトリウムおよびフッ化ナトリウムを含む製品よりも、モノフルオロリン酸活性成分を含む練り歯磨き製品で、総フッ化物含有量が高くなる傾向が観察された。フッ化物配合歯磨剤が消費者にとって安全で効果的であることを保証するために、UAEの現在の規制の有効性を再評価すし、適切なガイドラインの必要が示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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