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仏ロレアル、カートリッジ式のヘアカラー製品開発、2023年より米国市場で展開

仏ロレアルは、自宅での毛染めを改善するために新しくカートリッジ式のヘアカラー製品を開発したと、このほど発表した。同社は、1月5〜7日、米ラスベガスで開催されたIT家電ショー「CES2022」でセルフカラーできるデバイス「Colorsonic」を紹介した。利用者は好みのヘアカラー剤のカートリッジを本体デバイスに挿入するだけで本体内で薬剤が自動調合され、高速振動する電動ブラシで髪にヘアカラーが塗布できる仕組みになる。新製品はアメリカ市場で2023年より販売する予定。

同社の調査によると、コロナ渦、在宅ヘアカラー事業は6%成長しているが、消費者は手の届きにくい部分へのヘアカラーの塗布の難しさ、ヘアカラー付着の汚れなどの課題を何十年もかかえてきた。これらの消費者のニーズに応えて「Colorsonic」は開発された。

カラー剤のカートリッジのは40種類の色合いを開発しており、利用者は公式サイトでヘアカラーを選択する。選択されたヘアカラー剤と酸化剤クリームが準備されたカートリッジは直接、購入者に郵送される。利用者が、Colorsonicの本体にカートリッジを挿入しデバイスを起動させると自動的に必要な分量のヘアカラー剤が混合され、即時に髪の毛に塗布することができる。振動ノズルは、1分間に300回動き、髪をすばやく効果的に覆うことが可能になる。ヘアカラー剤の自動調合により、利用者にムラのない仕上がりを提供する。使い切らなかったヘアカラー剤は、混合されていないのでカートリッジから取り外して保管し、タッチアップなどの次回のカラーリングに利用できる。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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