薬指が長い女性はにきびができやすい?
2013.11.1
編集部
尋常性ざ瘡(にきび)の女性は薬指が長いという研究結果が18日、「Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology」誌に掲載された。
にきびの発症原因は依然明らかではないが、男性ホルモンのアンドロゲンが大きな役割を果たしていることが示唆されている。トルコのセルチュク大学の研究者らは、第2指(人差し指)と第4指(薬指)の長さの比率が、母親の体内で胎児のうちに曝されたアンドロゲンの濃度を示しているという仮説に基づき、16-40歳のにきびに悩む女性251人を対象に、指の長さを調査した。
にきびのない女性との比較の結果、にきび女性の両指の比率は両手とも、にきびのない女性より有意に低く、にきびの重症度やにきびの期間とも関係が見られた。
女性のにきびに対しては抗アンドロゲン薬が有効であり、海外では経口避妊薬がにきび治療に用いられている。日本では、尋常性ざ瘡(にきび)へ経口避妊薬は保険適応がないため、プレグナンジオールが推奨されている。プレグナンジオールは、プロゲステロン(女性ホルモンの一種、黄体ホルモン)の代謝物でホルモン作用はない。経口避妊薬に関しては、日本皮膚学会の「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」のよると「使用してもよい」とあるが推奨はされておらず、血栓ができやすくなる、性器からの不正出血があるなどの副作用があることを十分に説明すること(インフォームドコンセントのもと使用)としている。