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ドライアイに加熱アイマスクやパルス・ライトが効果

コンタクトレンズ関連ドライアイへのパルス・ライト照射と加熱アイマスクの緩和治療の効果を比較した試験結果が3月1日、「Photobiomodulation, photomedicine, and laser surgery」オンラインに掲載された。

コンタクトレンズ関連ドライアイは、コンタクトレンズの着用者によく見られ、眼の痛み、視覚の質および生活の質の低下にもつながる不快症状である。今回は、このコンタクトレンズ関連ドライアイ症状のある患者60人を対象に、インテンス・パルス・ライト(IPL)と加熱アイマスクの有効性を比較する前向き無作為化試験を実施した。IPL治療グループは3週間隔で2回の治療、加熱アイマスクグループは6週間毎日治療を受けた。非侵襲的涙液崩壊時間(NITBUT)、涙液膜脂質層(TFLL)、結膜フルオレセイン染色、眼表面疾患指数(OSDI)、最高矯正視力、内皮細胞数、および眼圧をベースライン、最初の受診(V1)、2回目の受診(V2)、3回目の受診(V3)で評価した。

その結果、IPLグループのV2での平均NITBUTは5.53±0.77秒、V3での平均NITBUTは7.72±0.88秒で、平均NITBUTの臨床的および統計的に有意な改善を示した。加熱アイマスクグループはV3で平均NITBUTの臨床的および統計的に有意な改善が示された。 V3では、両グループとも、OSDI、TFLLスコアが大幅に増加し、改善を示した。これらの結果から、コンタクトレンズ関連ドライアイのIPLまたは加熱アイマスク治療が症状を緩和に有効で安全であることが示された。さらに、IPL治療は、涙液膜の安定性を改善し、コンタクトレンズ関連ドライアイでの人工涙液の必要性を減らすのにより効果的であると示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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