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米国の植物ベースの食品市場価値は74億ドル

アメリカの植物ベースの食品協会(PBFA)は、3月24日、国内の植物ベースの食品市場価値は2020年の記録的な成長年を上回り、2021年には前年比6.2%成長して過去最高の74億ドルに達したと発表した。植物ベースの食品小売売上高は、食品小売の3倍の速さで成長し、ほとんどの植物ベースのカテゴリーが従来のカテゴリーを上回った。

植物ベースのミルクの売上高は過去3年間で33%増加して2021年には26億ドルに達した。動物性ミルクの2021年の売上高は前年比2%減少したのに対し、植物ベースのミルクは4%増加。植物ベースのミルクは現在、ミルク製品全体の市場の16%を占めるまで成長している。

2021年の植物ベースの肉の売上高は引き続き堅調で14億ドルに達した。過去3年間で74%増加しており、肉の成長率の3倍で成長している。製品別でみると、植物ベースのハンバーガーは最も売れている製品タイプで植物ベースの肉のカテゴリーをリードし続けている。 2021年に最も急速に成長した植物ベースの製品は、ミートボール、チキンナゲット、チキンテンダーだった。植物ベースの鶏肉製品は、味、食感、外観の創意工夫がなされ売り上げは急速に伸びている。植物ベースのシーフードの2021年売上は前年比14%増の1400万ドル。同市場も堅調に成長している。

植物ベースの食品市場は消費者の購買力の増加に支えられている。PBFAの調査では、現在、アメリカの62%、つまり7900万世帯が植物ベースの製品を購入しているという。2020年の61%(7700万)から200万世帯増加した。植物ベースの食品を複数回購入する消費者の割合は、2020年の78%から2021年には79%に増加した。ミレニアル世代とZ世代では、人口の47%を占めている。これらの世代はeコマースへの支出を最も増やしており、植物ベースの食品のeコマース売上高は、2020年の2億4000万ドルから、昨年は47%増加して3億5100万ドルに達した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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