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ニキビへの局所プロバイオティクスローションが効果

尋常性ざ瘡への局所プロバイオティクスローションの効果を検証した結果が4月5日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

プロバイオティクスはニキビに効果があるという研究結果が報告され、以前の研究ではラクトバチルスパラカゼイの抗炎症効果が示されている。今回の研究では、局所プロバイオティクスローションのニキビへの効果の臨床的エビデンスを検証することを目的とした。

Lactobacillus paracasei MSMC 39-1由来のプロバイオティクスローションによる局所治療の臨床的効果を尋常性ざ瘡(ニキビ)患者144人を対象の無作為化臨床試験を実施。試験開始4週後、炎症性ニキビ病変数と紅斑指数は、プロバイオティクスローショングループと2.5%過酸化ベンゾイルグループの両方でベースラインと比較して有意に減少したが、グループ間に統計的有意な差はなかった。プロバイオティクス由来のローションで治療された4人(7.69%)と2.5%の過酸化ベンゾイルで治療された14人(26.92%)に治療関連の副作用が発生した。プロバイオティクスローションは、軽度から中等度のニキビ治療に安全で効果的であり、2.5%の過酸化ベンゾイルと同等の結果が得られた。プロバイオティクスローションは、より軽微な副作用を伴うニキビの代替治療の可能性が示唆された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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