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カルシウムハイドロキシアパタイト剤注射の安全性示す

鎮痛薬リドカインを含むカルシウムハイドロキシアパタイト[CaHA (+)]の皮膚注入によるアンチエイジング効果と安全性を検討した結果が5月1日、「Journal of Drugs in Dermatology」オンラインに掲載された。

しわ改善やフェイスラインを整えることを希望する207人の患者を対象に、リドカイン含有カルシウムハイドロキシアパタイト剤注射による治療を非盲検試験で検討した。

最後の注射から12週間後の反応率は、しわで93.6%、マリオネットラインで88.7%および頬で81.9%で統計的に有意な結果が得られた。治験責任医師および被験者が評価したグローバル美的改善尺度は一貫しており、研究全体を通じて高い改善率を示した。ピーク値は、治験責任医師のグローバル美的改善尺度で4週目の98.0%、被験者のグローバル美的改善尺度で12週目の93.5%だった。18か月後、被験者の半数以上(52.5%)が、グローバル美的改善尺度による改善を認識していた。さらに、FACE-Qスコアの合計は、治療に対する被験者の満足度が高いことを示した。緊急の治療関連有害事象は一過性で、注射部位反応は主に軽度から中等度の強度と予想された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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