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ニキビへのトレチノイン、ローション剤が好まれる

ニキビへのトレチノイン療法の剤形による違いを検討した論文が8月1日、「Journal of Drugs in Dermatology」オンラインに掲載された。

背景: トレチノインのような局所レチノイドは、現在、ニキビ治療に広く用いられているが、関連する皮膚刺激と乾燥により、アドヒアランスが低下する可能性がある。剤形の最適化により患者アドヒアランスの改善が見込まれるため、今回の研究では0.05%トレチノインのローションとクリームを比較する単施設​​二重盲検分割顔研究を実施。成人の女性ニキビ患者23人を対象とし1日1回2週間の塗布による、2種の薬剤の皮膚刺激と外観による忍容性、製品と皮膚の感覚に関する被験者の評価による好みを比較した。

試験開始2週後の評価で、ローションを塗布した側に比べクリームを塗布した側で、紅斑、鱗屑、乾燥が大幅に増加し、皮膚の柔らかさ、滑らかさ、輝き、明るさの減少が見られた。多くの参加者は、ローションの方が穏やかで快適、広がりや吸収性があり、べたつかず、クリームと比較して肌への残留物が最小限であると感じていた。皮膚の感覚(例えば、柔らかい、乾燥していない、くすみが少ない)の一致スコアは、クリームよりもローションの方が高かった。全体として、参加者の約70% がクリームよりもローションを好むと回答した。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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