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イソトレチノインの早期使用で小児のニキビ再発抑制

小児ニキビへのイソトレチノインの使用と転帰への影響を8年間の追跡研究で検討した結果が9月1日、「Advances in Dermatology and Allergology」オンラインに掲載された。

今回の研究では、9~18歳のニキビのある90人の子供 (女児67.8%、平均年齢13.5歳)を対象に、イソトレチノインによる治療を実施。臨床評価を毎月行い、適格基準のひとつには医師の受診が含まれた。患者は年齢に応じて、グループA(9~11歳、30人)、グループB(12~13歳、30人)、対照のグループC(14~18歳、30人)に分けられた。

その結果、グループAおよびグループBは、臨床的改善確認後2か月後時で (平均3か月) で治療を終了した。対照となったグループCでは、平均累積用量135mg/kg/日で治療が実施された。グループAおよびBの13人が2回目のニキビ治療を受け、3.33%の経口イソトレチノイン、18.33%の局所用法が使用された。グループCでは、30人全員が2回目のニキビ治療を受けた。グループCの73.33%にニキビ跡とニキビ後の色素沈着が報告された。研究者らは、イソトレチノインの早期の合理的で短期間の使用は、将来のニキビの発生および二次的なニキビ症状の発生を減らすことができると結論した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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