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尋常性ざ瘡の病因に真菌が関連

真菌が尋常性ざ瘡の病因となりうるかを調査した結果が1月5日、「Microbial pathogenesis」オンラインに掲載された。

尋常性ざ瘡のある100人と尋常性ざ瘡のない100人を対象に、前向きケースコントロール研究を実施。Clinical and Laboratory Standards Instituteの基準に従って、サンプルの直接顕微鏡検査および培養を行った。統計分析には、記述分析、独立標本t検定、およびカイ2乗検定が使用された。対照群の被験者は年齢と性別で尋常性ざ瘡患者とペアとした。

その結果、直接顕微鏡検査により、ざ瘡を有するすべての被験者のサンプルおよび4人の健常対照者のサンプルで菌糸が認められた。尋常性ざ瘡患者の18人で行った培養試験では、6人でアスペルギルス属、7人でペニシリウム属、3人でクラドスポリウム属、1人でカンジダ属、1人でアクレモニウム属が陽性だった。さらに、対照グループの健康な2人でカンジダ属が観察された。今回の結果から、菌類が尋常性ざ瘡の病因に関与している可能性が示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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