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5000ppmのフッ化物含有練り歯磨剤で唾液中フッ化物レベル上昇

5000ppmのフッ化物練り歯磨剤の使用で唾液中フッ化物のレベルが上昇するかを検討した試験結果が5月1日、「European journal of oral sciences」オンラインに掲載された。

本研究では5000ppmと1450ppmのフッ化物含有歯磨剤を使用した歯磨き後の唾液中のフッ化物濃度を比較し、5000ppmから1450ppmに切り替えた際のフッ化物濃度の低下を調査した。1日2回、5000ppmまたは1450ppmのフッ化物含有歯磨剤を1日2回使用する両側盲検無作為化対照並列臨床試験で検証。各グループに24人ずつを割り付けた。各歯磨剤を3週間使用後、2週間のウォッシュアウト期間中すべての参加者が1450ppmの歯磨剤を使用した。フッ化物濃度はフッ化物電極を用いて測定し、多層混合効果線形回帰分析でデータを解析した。

試験前の唾液中のフッ化物の幾何平均は、1450ppmグループが0.014、5000ppmグループが0.016ppmで、試験期間終了時の値は、それぞれ0.023ppm、0.044ppmだった。試験期間中の両グループの差は統計的に有意だった。ウォッシュアウト期間の最初の測定時(最後に5000ppmの歯磨剤を使用してから約30時間後)にのみ、5000ppmグループの唾液中のフッ化物濃度が統計的に有意に高くなり、5000ppm使用による高い唾液中のフッ化物濃度は、歯磨き習慣が続く限り持続することが示唆された。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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