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美容業界でブランドが注目する競争戦略ーユーロモニターインターナショナル

パンデミック以降、ビューティー&パーソナルケアが提供する心身への快適さ、気晴らしさへの関心が高まり、消費者が求める製品に変化があらわれた。市場調査会社ユーロモニターインターナショナルは、このほど、美容業界でブランドが注目する競争戦略についてリリースした。

2023年もインフレーションは高い水準で推移し、世界経済全体の成長が鈍化に向かう見込み。このような状況下、消費者は、価格と価値のバランスに敏感になり、値ごろ感がありながらも価値を感じられる製品を選択する傾向にある。『長持ちする』『多機能』『高濃度処方』や、『身体および情緒面の健康に関わる』といった特徴を持つ製品も、消費者にとって購買意欲を正当化するものとなっている。このような傾向を基に、多くの美容関連企業が、科学的根拠に基づく認証やポジショニング、クリーンなコンセプトや自然成分を強調する戦略を、消費者へのアプローチに取り入れている。

ユーロモニターのレポート「Competitor Strategies in Beauty and Personal Care」の中で、企業・ブランドが注目すべき販売戦略として次の3つを取り上げている。

◆ パンデミック後の経済状況の変化により、消費者の優先順位には変化が見られるようになり、値ごろ感、ウェルネス、クリーンビューティーへの関心が高まっている。

◆ 企業およびブランドは、バーチャルな世界での露出やデジタルエンゲージメントを通じて、消費者にプレミアムな体験を提案する動きを加速させている。

◆ パーソナライゼーションは「あったら嬉しい」から「必要なもの」へと進化し、業界を横断している。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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